ブーケトスをするかしないかで様々な意見がありますが、主役の花嫁の本音は挙式を終えた後、自分の手からブーケが空中に舞い、ゲストが歓声をあげてキャッチしてくれる光景は一度は夢見た光景ではないでしょうか。
現代の結婚観は多様の時代ですから新郎はともかく、新婦である花嫁の年齢によってゲストの既婚・独身の割合も様々でブーケトスの演出の仕方も工夫が必要でしょう。
ブーケトスは諦めたくない花嫁さんへブーケトスの代わりになるアイデアを提案します。
1. そもそもブーケトスの由来は?
よく知られているのは「幸せのおすそ分け」
諸説あるようですがその昔、イギリスで花嫁の幸せにあやかろうと考えた参列者が、花嫁が身につけているものをもらいたいと取りに来たらしく、そうさせないように花嫁はブーケを投げたのが始まりとされています。
後ろを向いてブーケをトスすることもひょっとしたらブーケを投げて逃げる花嫁の姿の名残かもしれませんね。
2. 男性にもあった。男性版はガータートス
アメリカではよくブーケトスの男性版としてガータートスが行われるようです。
花嫁が身につけているガーターを新郎がドレスの中に入り込んで外し、ゲストの独身男性に向かってトスするというもの。
男性が女性のスカートに入り込む光景は日常では考えれない状況ですが結婚式ならでは。
結婚式だからこそ許されるユーモアがある演出になります。
花嫁のガーターは両足にありますので片方はトスに使用し、もう片方は将来生まれてくる赤ちゃんのヘアバンドにすることが多いとか。
そう言えば、外国の赤ちゃんの写真には太めの可愛いリボンのようなヘアバンドをしている赤ちゃんを見ますね。単純にヘアバンドかもしれませんが、ガーターベルトと言われたらそのようにも見えますね。
3. ブーケトスの前に
ブーケトスの前に知っておかなければいけないことがあります。
花嫁の手にしているブーケは「そのまま投げることができないものがある」ということです。
ブーケトスをするためにはトス用のブーケを準備しないといけない場合が多いです。
理由は次の通りになります。
3-1. 給水スポンジのブーケは重い
オアシスホルダーと呼ばれるマイクのような形の給水スポンジにお花を挿して制作されているブーケは水を大量に含んでいますので重さがあります。
重さがありますのでしっかりとトスしないといけないですし、何と言っても水と一緒にお花がゲスト向かって飛びますのでゲストがキャッチと同時に水を浴びる危険があります。
3-2. トスするためにはシンプルデザインのものを
ブーケには様々なデザインのものがあります。キャスケードとよばれるような長く垂れ下がったデザインのものなど。ワイヤー処理の仕方によってはトスすると危なかったり、お花が折れてしまったりして壊れてしまう可能性が高いです。
いくらトスでゲットしても壊れたものは気持ちが半減しますね。トスするブーケのデザインはなるべくシンプルなものが良いです。
4. ブーケトスの代わりにする演出あれこれ
ブーケトス用のブーケを準備してトスすることももちろん素敵です。
ですが、先述のように既婚者や独身の割合などスタンダードなブーケトスが難しい場合はアイデア次第でこのような「代わりのトス」ができます。
4-1. キャンディトス
お菓子を可愛らしくラッピングして数個準備。
お菓子なら老若男女問わず子供まで参加できますね。
棒つきのキャンディーなら賑やかに花束のように簡単にできそうです。
また、小菓子を袋に入れ可愛らしくラッピングするのもアイデアでしょう。
4-2. ブロッコリートス
たくさんの房をつけたブロッコリーは子孫繁栄の意味があるそうです。
ユーモアたっぷりのカップルなら新婦がブロッコリー、
新郎がマヨネーズをトスしても楽しいかもしれません。
ブロッコリートスは「男性版のブーケトス」としてご存知の方も
多いかもしれませんがゲストの楽しみを中心に考えると男女混じって演出を行なっても良い気がします。
4-3. トイドールトス
受付やウェルカムスペースに飾ってあるものでも良いと思いますし、別途にトス用として用意しても良いと思いますがペアのぬいぐるみがあるなら,
それをゲストに向かってトスします。こちらも子供でも参加可能ですね。
4-4. ハッピートス
トスするものは何を用意しても良いでしょう。
できれば新郎新婦にまつわる思い出の品物が良いでしょう。それをゲストに向かって投げてキャッチ出来た人に景品を準備しておきます。
例えば新郎が野球が大好きだったなら新婦がトスしたボールをバットで飛ばすアイデアや
例えば新郎がバトミントン部にいた経験があるならシャトルをゲストに向かってサーブするアイデアです。
上手に新郎新婦からトスされたボールやシャトルをキャッチできたら
2人からのプレゼントを受け取ってください。
5. 大切なのはゲストへの配慮
最近はブーケのトスが盛り上がらなかったという声も聞きます。その理由には結婚年齢のバラつきや結婚観の違いにもあります。早くに結婚をする人、結婚はゆっくりで良いと考える人、または結婚の選択のない人もいます。ライフスタイルの多様化がそこにはあります。
ブーケトスの演出には新郎新婦が悪気がなく、「次はあなたが幸せにね」という気持ちの表れでも、受ける側の解釈は色々ですので配慮が必要になってくるのです。
そんな時こそブーケトスをアレンジして活用するのがアイデアになります。独身にこだわらずに参加してもらえる演出にすれば良いですね。
6. ブーケに込めた思いを大切な人へ
花嫁がブーケに込めた思いはとても特別です。だからこそブーケトスの代わりに披露宴のお見送りの際に大切な友人にさりげなくプレゼントすることが「幸せになってね」の思いが伝わる方法になることもあります。プレゼントされたお友達は素敵なサプライズに感激するに違いないはず。
7. まとめ
ブーケトスに憧れる花嫁は多いですね。ブーケが手から離れる瞬間に上がる歓声で演出の楽しさが想像できますが、最近の女性のライフスタイルの変化でブーケトスの演出には賛否があるようです。
招待しているゲストのメンバーでブーケトスを行うかどうかを決められると良いと思われますが、ブーケトスのアイデアは色々ですのでお二人の結婚式に参列予定のゲストへの心配りで演出方法を変えてみてください。
きっとお二人らしい素敵な演出になります。