結婚式ではあれもこれもしたいと想像は膨らみますが、その想像を醒めさせてくれるのが現実的に気になる予算のこと。
予算がたっぷりあって想像した通りに何もかもができるのであればそんな思いは不要ですが、多くのカップルが予算内に収めつつ、自分たちもそしてゲストも満足できる式にしたいと考えているはず。
結婚式の中で節約術はいろいろありますが、費用のウエイトの高い新婦のお支度にスポットをあてて節約術を考えてみました。
節約した分、他にできることが増えるかもしれませんので是非参考に。
1. 衣装代金の相場は?
リクルート結婚トレンド調査2015首都圏の調査で
新婦の衣装総額は「30万~40万円未満」が全体の18%で最も高く、
次いで「40~50万円未満」と「50~60万円未満」 がともに15%、
「20~30万円未満」が14%、「60~70万円未満」が13%で続く。
平均は43.5万円と報告されています。
2. 衣装の節約って?
節約という言葉を使うと「我慢する」というイメージがわく人もいるかもしれませんがお気に入りのドレス1着を思う存分着ると考えると印象は悪くありません。
2着のドレスを1着にしてすこしそのドレスにアレンジをしてあげるとすっかりとイメージを変えてお色直しをすることも可能です。
お色直しのための退席時間も少なくなるでしょうし、その分ゲストとの時間を増やすことにもなりますね。
3. 印象を変えるアイデア
お色直しはウェディングドレスからカラードレス、和装からドレス、ドレスから和装・・・と衣装を変えるだけではありません。
印象を変えるテクニックはいろいろあります。印象を変える視点でおしゃれを是非楽しんでください。
そこには衣装代の節約よりもイメージチェンジの楽しみが生まれてくれるかもしれません。
3-1. 2wayドレス
2wayドレスとは1着のドレスで2パターンのデザインをもつドレスのことです。
よくあるデザインはドレーンの取り外しができるタイプで例えば挙式ではロングトレーン、お色直しでトレーンを取り外し、カジュアルダウンさせます。
ほかにはハイネックデザインからハイネック部分の取り外しでビスチェに変化させることができます。
ネックラインは顔に近いのでゲストの目も集まりますのでこの部分のデザインが変わると雰囲気をガラリと変えることができます。
3-2. オーバードレス
オーバースカートともいわれます。ドレスやスカートの上に重ねて着用するドレスのことです。
二重に作られた外側のスカートのことも意味し、巻くように着用します。
下のドレスをシンプルなものにして上に着るオーバードレスを素材違いや色を変えたり雰囲気を変化させます。
素材としては裏地のないチュールでつくられたものはオーバードレスの中のドレスを透けさせてシースルーを楽しめます。反対に裏地がある中が透けにくいオーバードレスはドレスのシルエットを変えることができます。
3-3. オーバーブラウス
下半身のオーバードレスに対して上半身のイメージチェンジの方法としてオーバーブラウスの使用する方法があります。
挙式では肌の露出をさけるためにもオーバーブラウスで臨み、披露宴でオーバーブラウスをとり、ビスチェタイプに変身するのも素敵です。
3-4. サッシュベルト
海外ウェディングではウェディングドレスに個性を出すために使うアイテムとしてサッシュベルトがあります。
サッシュベルトとはサテン生地でできたウェディングドレスの腰にに巻くリボンのことです。
リボンの色で簡単にウェディングドレスの雰囲気を変えることができるのでおしゃれに敏感な花嫁は注目しているアイテムです。
サッシュの色をウェディングのテーマカラーの色にしたり新郎のネクタイと色を合わせたり・・・とアイデアはたくさんです。
webサイトにはサッシュベルトだけでたくさん販売されていますし、また簡単に手作りできるものですので手作りアイテムを結婚式に取り入れたい花嫁はサッシュベルトに挑戦するのも良いでしょう。
4. 同じドレスで雰囲気を変える方法
1着のドレスを着こなす方法は先述した2wayドレス、オーバードレスやオーバーブラウス、サッシュベルトなどのドレスの変化に加えて小物のアレンジを入れます。
ポイントとしてはコンセプトを決めること。1着のドレスでメリハリをつけるにはイメージを変えることが大切です。
例えば挙式では「エレガント」披露宴では「可愛らしく」とテーマを決めるとコーディネトしやすくなります。そうすることによって同じドレスでも印象をかなり変えることができます。
4-1. アクセサリーチェンジ
例えば教会での挙式ではクラシカル印象をイメージし、パールで清楚な雰囲気に仕上げます。
パーティ、披露宴ではビーズやストーンの天然素材をつかったアクセサリーチェンジをしてナチュラルにカジュアルダウンさせることもできます。
4-2. ヘアチェンジ
衣装チェンジをするとほぼヘアスタイルも変わりますが、ドレスを変えないからこそヘアチェンジを楽しむ方法もあります。
例えばアップスタイルからダウンスタイルへ。カジュアル感がアップします。プロのヘアメイクがアレンジしてくれるからこそ、普段自分ではできないようなヘアスタイルに挑戦するのも楽しいですね。
4-3. ブーケチェンジ
ドレスの色が白ならほとんどの色ブーケは安心して持てることが多いです。また、オーバードレスやサッシュベルトの色に合わせてブーケの色を変えるのもおしゃれ。
ブーケのデザインや花の種類によっても雰囲気が変わります。ブーケの相場はお花の素材(生花や造花などで)価格が3万円前後になりますがドレスをチェンジするよりもずっと安くイメージを変えることができます。
5. 和装のアイデア
成人式の振袖が手元にあるなら、結婚式で着るアイデアです。せっかく買ってもらった振袖なら結婚式で最後の袖を通しましょう。結婚式が終われば振袖はもう着ることができません。
心配なのはゲストが着てくれる振袖とかぶらないかということですが、帯結びを花嫁らしく華やかにし、和装小物の筥迫(はこせこ)や懐剣(かいけん)を胸に飾るととても花嫁らしさが出せます。多くのドレスショップで和装小物のみのレンタルも行なっているそうです。
「節約」のための衣装ではなく、振袖にはご両親やおじいちゃん、おばあちゃんがかつて成人式を迎えた頃の姿を思い出すこともできるので花嫁姿が一層感慨深いものになるのではないでしょうか。
6. まとめ
結婚式での費用の節約ところはいろいろありますので花嫁の衣装だけが節約するところではありません。節約ではなく、いろいろな工夫によって「費用が浮いた」ならハッピーな気持ちになりますね。
ドレスのアレンジも花嫁のセンスのみせどころ。流行を敏感に取り入れたり、振袖などの古いものを上手に花嫁らしくアレンジしたり、費用以上に「自分らしさ」をアピールできるところでしょう。
それは誰にも真似することができないオリジナルのウェディングになります。