結婚式の当日、受付に広げられた芳名帳。芳名帳(ほうめいちょう)に名前を記載してご祝儀を渡します。
最近では受付もこだわりを見せるカップルも多く、この芳名帳もいろいろなスタイルのものを取り入れているのをみうけられます。
招待状を送ったゲストにまた住所を書いてもらう必要はある?そもそも芳名帳って必要?など、単純なギモンから芳名帳のアイデアまで徹底解説!
1. 芳名帳とは
芳名帳(ほうめいちょう)とは結婚式に出席するゲストが名前や住所を書き記すためのものです。
以前はは新郎側、新婦側として2冊の芳名帳を準備して、当日の受付にて記帳してもらうことが一般的でしたが最近では1冊で対応するカップルが多くなってきているそうです。
芳名帳によっては記帳できる人数がことなりますので、購入の際には確認が必要です。
英語表記ではGuest Book(ゲストブック)ともよばれます。
1-1. 芳名帳の役割
わざわざゲストにお名前を記帳していただく理由として、
・受付されたかの確認(ご祝儀の有無の確認にもなります)
まれにお名前の書いてないご祝儀があったりもするので、受付でお名前を書いてもらっていると確認しやすくなります。
・ゲストのお名前の確認(会場によってはお席までご案内するケースもあります)
招待人数が少ない場合はゲストの把握もできるので用意をしないカップルもいるようです。
芳名帳は招待状を出して来てくれたゲストにさらに受付で名前を記帳してもらうことになるのでゲストへの負担を感じるところですが、結婚式の招待客を誰にしたか、誰に来てもらったかということは結婚式をして数年すると記憶が薄れていくものです。
芳名帳があれば便利になります。
1-2. 芳名帳の種類
芳名帳には記帳タイプとカードタイプの2種類あります。
1-2-1. 記帳タイプの芳名帳
当日の受付で記帳してもらうタイプの芳名帳です。一般的に使われていますが、名前だけを書くタイプと住所と名前を書くタイプがあります。
最近の結婚式では受付の混雑回避のために名前だけを書くシンプルなものが好まれているようです。昔からのスタンダードな方法ですので年配の方も慣れ親しんでいますからどなたでも使い易いです。
1-2-2. カードタイプの芳名帳
カードタイプは招待状の発送時に同封して当日にお持ちいただく流れです。
受付も混雑しないのでメリットはありますが年配の方には慣れていませんのでわからないというお声や、当日にカードを忘れてこられる方もいますので、受付にカードの予備を用意しておくことが必要です。
2. 芳名帳とゲストカードどっちがいい?
それぞれのメリットとデメリットを比べてみましょう。
2-1. 芳名帳
メリット
ゲストに受付で名前を記入してもらうことで「受付をした」ということが実感できます。
記入後は一覧になりますので確認がしやすくなります。ゲストカードにくらべて芳名帳は自作することも簡単です。
デメリット
招待客が多い場合、受付が混雑しやすくなります。
選ぶ時のポイント
芳名帳にはバインダータイプとノートタイプがあります。
バインダータイプは記帳紙を取り外すことができますので、受付が混雑してきても同時に書いてもらうことができます。
また、新郎側と新婦側の芳名帳を2冊用意しなくても、バインダー式なら記帳紙のみを取り出し、新郎側、新婦側とわけることができるのでゲストの記帳後にわけたものをあわせると1冊にまとめることができます。
また、縦書き、横書きがあります。縦書きに慣れていないゲストが多いこと、最近の結婚式が洋風スタイルが多いこともあり、デザイン性などの理由もあって横書きの方を好む傾向にあるようです。
2-2. ゲストカード
メリット
ゲスト側のメリットとしては事前に送られてきたカードに事前に記載できますので落ち着いて書くことができます。筆記用具も自分のものを使用できるので書きやすいものを使えます。
ホスト側としては芳名帳には書いてもらえないことをゲストカードには書いてもらえます。
芳名帳では時間短縮のために住所やメールアドレスも省略することが多いですが思い出になるようなメッセージを書いてもらえたり、いただいたゲストカードをそのままお礼状や年賀状の住所録として利用することができます。
利用方法として、ゲストカードの裏面をご祝儀をいくら頂いたか、披露宴後に何のお祝いでいくら包んだかなどのやりとりの記録に活用している方もいるようです。
デメリット
年配の方には馴染みが少ないために記入せずに持ってこられたり、そもそも忘れて持ってこない方もいます。予防策として「このカードをご芳名帳に代えさせていただきます。ご記入の上受付にお渡しください。」などとあらかじめ記載しておくと良いです。
ゲストカード法を上手に取り入れるために
カードを芳名帳にしたいホスト側の希望ですが、カードを持参しないゲストをどのように把握するかが必要になります。受付ではご祝儀とゲストカードを受け取って席次表を渡してもらいます。
カードのみで出欠を確認するのは少しリスクがありますので、受付に招待客の名簿は用意しておく方が賢明です。必ず忘れてくる方や、記入せずに持ってくる方がいるので予備のゲストカードを招待客の1/3程度の数を用意しておきます。
最終的には必要なかったということになる可能性もありますが予備がないということも残念ですので準備はしましょう。
カードを忘れなくても未記入で持参するゲストもいる可能性もありますので細めのサインペンやボールペンなどゲストが使いやすい筆記用具を準備しておくと万全です。
親戚、夫婦で出席の場合
ゲストカードは招待状一通に対して一枚で問題はありませんが、夫婦で出席してもらっていたり、親戚など家族ぐるみの招待となればメッセージ欄に一人ずつメッセージを頂きたいと思うなら人数分用意しましょう。
その場合は「お一人ずつご記入をお願いします」と付箋を入れるなど相手にわかるように伝えましょう。
3. アイデア満載の芳名帳
トレンドに敏感なカップルは海外のアイデアも積極的に取り入れているようです。従来の形式とは違いますので年配のゲストは戸惑うかもしれません。
結婚式に参加してくれたゲストで作成してゆくゲストブックにはとても温かい気持ちが込められているように感じます。
3-1. 額の中にイン!
自分の名前の書いたブロックを額の中にドロップしてゆきます。完成したらそのままインテリアに。お部屋に飾っておくことができます。
3-2. ウェディングツリー型
本来のウェディングツリーのデザインが幹と枝だけのものに、式に参加するゲストがグリーンのインクを葉に見立てて指でスタンプしてツリーを完成させますが、デザインを変えると思わず微笑みたくなるようなものにもなります。一生残していたいものになりますね。
3-3. ワイン好きな二人には
ワインのコルクにゲストからのお名前やメッセージを頂いておき、後ほど自分たちでハンドクラフトしましょう。
大人のウェディングシーンにはとてもおしゃれですね。コルクを集めることを理由に結婚式準備に彼とワインをたくさん飲むこともできます。もちろん、お友達にも手伝ってもらいましょう。アルコール好きのお友達はきっと喜んで協力してくれます。
3-4. 楽しい!遊べる!
こちらはおなじみのバランスゲームの「ジェンカ」のブロックにメッセージをいただいたもの。シンプルな飾り気のない木片の玩具がメモリアルのジェンガに早変わりです!
3-5. イニシャルで飾ろう!
新郎新婦のイニシャルにゲストのお名前を記入していってもらいます。寄せ書き風のオブジェができあがります。ゲストのメッセージを新居にかざっておくことができる楽しみがあります。
4. まとめ
芳名帳やゲストカードは結婚式後、どのように残しておきたいかによって、使い分けるとよいかもしれませんね。たくさんのゲストに祝福された証を「見える形」で残したいならデザイン性のあるものを利用することも楽しいかもしれません。