ファーストルック、またはファーストミートを知っていますか?
日本でも少しずつ広まって結婚式にとりいれるカップルが増えてきましたが海外では一般的なプログラムです。海外ではファーストルックといわれます。結婚式を盛り上げるため、いえ、思い出を一つ増やすためにお二人のプログラムに加えてみてはいかがでしょう?感動間違い無しのファーストルックについて知ってみてください。
1. ファーストミートとは
挙式の直前まで新郎新婦は別々の場所で準備を行い、式の直前にお互いの姿を初めて披露するというもの。
新郎も新婦がどのようなドレスを着て目の前に現れるかその時まで知ることがないので結婚式当日の彼女に感激すること間違い無しですし、新婦である彼女の方も挙式準備をした彼に会うのはその時が初めてになるのでお互いに気持ちは高まります。感激の涙を目にするカップルも少なくなく、花嫁姿になった彼女の姿を初めてみる彼の表情は今までにない喜びにあふれています。そんなお二人のお互いの表情は挙式中にはみられない貴重なシャッターチャンスにもなります。
2. ファーストミートの由来
昔々・・・親同士が決めた結婚が慣わしだった頃、新郎・新婦は結婚式まで一切会う事を許されていなかったそうです。理由は花嫁の父が新郎にとって花嫁が魅力的でない場合、結婚をキャンセルされるのではないかということを恐れて、もしもそういうことが起これば花嫁やその家族の恥になってしますます。
そこで花婿が心変わりする機会がないようにする為にも、花嫁と花婿が初めて顔を合わせられるのは結婚式の時に、初めて許されることが伝統となりました。
花嫁がベールをつける理由が花嫁を魔物から守るという説もありますが一方でベールをかぶっているのも当時は新郎が新婦を最後の一瞬までわからないようにする為だったとも言われています。
結婚は二つの家族の政治的なものであった時代、新婦の父は娘を金持ちや土地持ちの家族と結婚させたいと考えられていました。
また「結婚式の前に花婿が花嫁を見ると幸せになれない」というジンクスもあります。そんなジンクスもあり、ファーストミート(ルック)があります。
3. ファーストミートの方法
ファーストミートは、新郎新婦別々の場所で支度ができたら、リハーサル前などに少しその日初めて会う時間をとって行います。
新郎は新婦から名前を呼ばれるか、トントンと背中をたたいて合図をされるまでは振り返らずにドレス姿で現れる新婦を待ちます。新婦に呼ばれて初めて振り返り、初めて見るウエディングドレス姿の新婦にハッとする瞬間の新郎と式までのちょっとしたふたりの時間を楽しめるのではないかと思います。新婦を初めてみた瞬間の新郎の表情はもちろん、その新郎の表情をみた新婦のお互いの表情の写真を撮ってもらったりします。愛おしい人が挙式準備をして目の前に現れるのは、新郎新婦共に気持ちが盛り上がることでしょう。
3-1. ファーストミートのために
ファーストミートを成功させるためには衣装の準備を新郎新婦で別々に行う必要があります。デートを兼ねてドレスショップをめぐり、ドレス選びをするカップルも多いですがファーストミート成功のためにはグッと我慢です。
プランナーさんがいるのであればファーストミートをしたい旨を伝えておき、衣装選びの際もふたりの衣装がしられないように協力してもらいましょう。新婦のドレス選びは仲のよい友人でも良いと思いますし、家族と一緒に選んでも良いですね。お母様と二人で花嫁衣装を選ぶ時間をとることも母と娘の二人の有意義な時間になると思います。
お母様も娘のためのドレス選びであれば喜んで時間を費やしてくれることでしょう。大切に育ててきた娘のウェディングドレス選びですからお母様にとっても嬉しい時間になります。もちろん、ドレス選びで撮った写真も彼には内緒です。
そのためには前撮りはできるだけ控えるか、和装だけにするなど工夫が必要になってきます。
準備段階を写真に納めるプランにしている場合、カメラマンが準備中の写真を撮ってくれますが、別々の部屋で準備するとどちらか一方しか撮ってくれないことも。ファーストミートを計画している場合は確認しておく必要があります。
また、お互いの準備中の写真はお互いの親族・友人の方に撮ってもらうようにお願いすることもアイデアです。
3-2. ロケーションを大切に!
ファーストミートの瞬間を美しく残すために彼と会う場所を慎重に選んでくださいね。
挙式会場によっておすすめの場所があると思いますし、挙式スタイルによっては事前にロケーションを二人でよく相談をし、写真に残す場合はカメラマンと事前に打ち合わせをすることをおすすめします。
4. いよいよ愛する人と対面!
対面方法はいろいろあります。後ろを向いて新婦を待つ新郎の肩をトントンと叩き、振り向いてもらうと彼の目の前に彼女が居るシチュエーションです。すぐに手を取り合えるメリットもありますが彼の目には上半身しか見えてないデメリットもあります。
逆に少し離れたところから後ろを向いた彼を呼びかけ振り向いてもらう方法はすぐに手を取り合えないデメリットはありますが、メリットとして新婦のドレスの全体像を見てもらえること、お互いにはにかみながら歩み寄る数歩の中にシャッターチャンスがたくさん生まれます。
ファーストミートのロケーションによってドア越しであったり、廊下の曲がり角を使ったり、二人の再会の場所のアイデアはいろいろです。
5. まとめ
ファーストミートはまだまだ日本では浸透していないようですが結婚式当日、衣装を着て準備を終えた二人がお互いの姿をみて改めて結婚することを自覚し、当日を迎えたことでの嬉し涙。
愛する人と結婚できることの喜びを改めて実感して溢れる涙。
そんな言葉にできない思いがふたりにあふれてくるようです。衣装選びは各自が単独で行わないといけませんが結婚式当日に得られる感激のことを思えば内緒で準備することも楽しみになるかもしれませんね。