花嫁がもつウェディングブーケは誰もが想像して花嫁にはなくてはならないものですが、実は花婿の胸にあるブートニアもウェディングブーケと並んでなくてはならないものです。
ブートニアはウェディングブーケほどの存在感がないのでその胸の花ことを「ブートニア」ということさえも知らない方も少なくはなく・・・。なぜ花婿の胸にブートニアが必要なのか。
彼が知らなかったら是非とも知ってもらってください。ブートニアには素敵な意味があります。
1. ブートニアとは
新郎の左胸に飾るコサージュのことを言います。ブートニアとはフランス語の「boutonniere」で「ボタンホール(襟穴)」の意味です。
英国ではボタンホールフラワー(Button hole flowers)と呼ぶこともあります。
本来はそのボタンホールに花を差すことが正統派ですですが、最近では左襟に留めることも多いです。ファッションとしてチーフ感覚で左胸のポケットに入れての使用もみられます。
2. ブートニアのはじまり
その昔、男性が女性に求婚するときに野に咲く花を集めて花束にし、女性にプロポーズ。そのプロポーズの返事に女性が承諾なら男性から送られた花束から花を1本取り出し、男性の胸に飾ったのがウェディングブーケとブートニアにまつわる有名なお話。ブーケをもたない新婦はプロポーズされていないことになりますし、ブートニアをつけていない新郎は愛を受け入れてもらえてないことになります。ブートニアはそんな重要な意味を含んでいるのです。
もう一つは16世紀、悪臭や病気、不幸や悪魔などを追い払うものとして結婚式において花嫁のブーケと同じ意味でにおいや病気に対する保護の目的がありました。
3. ブートニアの入手方法
ウェディングのシーンにおいてはブートニアは単独で注文することがあまりありません。ウェディングブーケを注文するとブートニアデザインはお任せでペアでついてくることが一般的です。(費用はブーケ代金込みのところと、別料金のところがあります)
それでもたまにブーケのみでブートニアは別注文のショップもありますのでブートニアについては各ショップで確認はしてくださいね。
ウェディングブーケは花嫁のドレスによって似合う、似合わないがありますが、男性のブートニアはブートニア自体が小ぶりですし、男性の衣装は女性のドレスほど色や形に違いがないので大きくイメージに反することがありません。ブートニアはブーケの付属品としてそれほどデザイン性は重要視しないように考えられがちです。ですが、センス良いおしゃれなブートニアが欲しいものです。
4. ブートニアの種類
もともと男性からのプロポーズの返事の承諾の1輪なので純粋に1本の簡素なものが主流でした。現在では花嫁のブーケとリンクするような同じ花材を小ぶりにしてグリーンを添えたようなブートニアが人気です。そうすることによってブーケの発祥のストーリーに添う二人の一体感や統一感がでて素敵です。ゴルフボールよりも大きい花はかさばって見えることがあるのでバランスを見ながら仕上げてゆきます。
しかし、最近は男性も流行に敏感なオシャレな方が出てこられて、必ずしも女性とブーケと同じものという概念よりもファッション性を重視したブートニアもでてきています。例えばブーケにはないペーパーフラワーや羽やレース、そしてそのカップルにちなんだものを使って作られる場合もあるようです。
5. 新郎以外にもブートニア!女性にはコサージュ!
新郎の胸にブートニアがないのはプロポーズした女性からOKをもらっていないことになります。そう言った意味では新郎の胸には必須のブートニアになりますがウェディングのシーンで新郎以外にブートニアをつける人がいます。
近親者の花飾りはウェディングブーケとブートニアのストーリーからは外れますが、海外では一般的に新郎新婦の近親者は女性はコサージュ、男性はブートニアをつけます。
どこまでの近親者まで揃えるなどの決まりはないようです。ブートニアやコサージュをつけることによってゲストが一目みて新郎新婦の身内だとわかるので特別な意味合いをもたせることができるそうです。
5-1. グルームズマン
近親者ではありませんが、新郎の介添人でブライズメイドのブーケと合わせて左胸にブートニアをつけます。主役は新郎ですので新郎のブートニアよりもすこし控えめなデザインのブートニアをグルームズマンの人数分準備します。
5-2. 父親のブートニア/母親のコサージュ
花嫁の父親は伝統的にブートニアを身につけます。ブートニアは新郎、グルームズマンと同様でタキシードの左襟にピンなどで固定します。
花嫁の母親の伝統的にコサージュをつけます。コサージュは胸や肩につけることが多く、手首につけるリストレットタイプのコサージュも人気があるようです。
5-3. 祖父母の花飾り
新郎新婦の祖父母がご健在なら祖母にはコサージュタイプの花飾り、祖父にはブートニアを。
5-4. その他親戚
その他の親戚は任意で男性にはブートニア、女性にはコサージュを用意しても良いそうです。しかし、必ずしも必要ではありません。親戚がブートニア、コサージュをつけるとゲストからみて親戚だとわかるので意味合いをもたせることができます。
5-5. リングベアラー
挙式でバージンロードの前を歩き、新郎新婦の結婚指輪を運んでくれるかわいいリングベアラー。彼にも服装によってはブートニアを見つけます。服装とは「半ズボンの場合はブートニアは好ましくない」と判断します。なぜならブートニアはタキシードに適しているからです。
6. 誰が支払うの?たくさんの花飾り
欧米の例では結婚式の花の支払いは伝統的にはこのようになります。
・新郎・・・・花嫁のブーケ、グルームズマン、父親のブートニア、母親のコサージュ、祖父母が健在なら祖父母のブートニアとコサージュ。
・新婦・・・・挙式から披露宴にかけての全ての花。ブライズメイドのブーケ、フラワーガールの花。
ひとつのガイドラインのようですが必ずしも従わなくても良いそうで現在ではほとんど決まったルールはないようです。ですので海外では二人の結婚式の予算から捻出して精算するカップルが多いそうです。
日本でも二人の結婚式の予算から支払うカップルが多いかもしれませんが、結婚式では何かと費用がかさむもの。結婚式の費用の分担で悩むカップルは参考にすると良いでしょう。
7. まとめ
新郎の左胸にある花飾りのブートニア。新婦のウェディングブーケのおまけのような存在ですがとても重要なアイテムです。彼女からプロポーズのOKをもらった証なので堂々とセンスの良いブートニアをつけましょう。
最近では花にこだわらないスタイルのブートニアもあるようです。そして花嫁のパパにもブートニア。まだ日本ではあまり見られない光景ですが、海外ではよく取り入れられてるとか。花嫁のパパへのブートニアは是非とも花嫁の姿でパパの左胸につけてあげてくださいね。きっとそれも二人だけの感動の演出になると思います。
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