結婚情報誌や結婚準備関係のwebページを見ていると「サムシングブルー」という言葉が出てきます。
直訳すると「なにか青いもの」という意味になりますね。さてそれは結婚にどんな意味を添えるものなのでしょう?
よく耳にするのはサムシングブルーですがその他にもあと3つのものがあります。
ひとつひとつ解説してゆきますので幸せを願う花嫁さまは是非参考にしてみてください。
サムシングフォーとは結婚式のときに花嫁が
「新しいもの・古いもの・借りたもの・青いもの」を
身につけることによって幸せになると言われるジンクスです。ジンクス、つまりはおまじないのようなものですが古くから語り継がれるお話でもあります。
結婚は今も家と家、家族と家族の結びつきを示すものでもありますが昔はそこに権力や政略の意味もあったようです。
ですから結婚に対する願いは昔からとても深いものがあります。花嫁の幸せを願うのは今も昔も変わりません。幸せを願う4つのおまじないを知って幸せな花嫁になりましょう。
1. サムシング・フォーの由来
由来はマザーグーズの歌といわれている説が多くその歌詞の中で
Something old;Something new;Something borrowed;Something blue;
And a silver sixpence in her shoe.
何か古いもの、何か新しいもの、何か借りたもの、何か青いもの、そして6ペンスの銀貨を花嫁の靴に。と、ビクトリア王朝時代のイギリスで流行したと言われています。
この時代の結婚は政略結婚が多く、女性の人権という概念はなかったようです。マザーグースの歌ももともとは新婦の幸せのジンクスではなく、新婦の父親が主体となって願ったものでは?と、言われています。結婚とは一族の権力のさらに強くする手段でしかなかったようです。
ですからサムシングフォーは「一族の繁栄」「結婚による政略の成功」を願ったおまじないでした。その後、「ビクトリア女王とアルバート公のように、単なる政略を超え、仲睦まじい夫婦になりたい」と思う女性が増え、サムシングフォーの解釈は「花嫁の幸せ」のおまじないといと言われるようになりました。
2. それぞれの意味
2-1. サムシング・オールド~something old~
《先祖から受け継がれた幸せ・富の象徴》
結婚式は父親の権力の象徴であった時代ではこのサムシング・オールドで
「新婦の一族が代々続いてきた証」として「権力の誇示のための古いもの」としての意味があったようです。
その意味も含みつつ、現代の解釈では
「これから始まる新生活を豊かに送れるように」と祖先から伝えられたものを受け継ぎます。
ヨーロッパでは祖母や母から譲られたジュエリーが一般的ですが、お母様や祖母の結婚衣装に使われたベールやリボン、レースなどの飾りなどの場合もあります。
2-2. サムシング・ニュー~something new~
《新生活における幸せの象徴》
昔の権力の時代では「新婦の父親が用意できたまっさらな品」の意味。つまりは先祖代々のものではなく、今の新婦の父親の力。
現代の解釈ではこれから始まる二人の未来そのもの、新しい生活へ踏み出す大事な第1歩を表すので幸せな毎日が過ごせますようにという願いをこめて新しく用意したものをおろします。
「新しい生活が幸せなものになりますように」の願いを込めて新品のものを身にまといます。
結婚式当日に新調するものならなんでも良いとされています。
2-3. サムシング・ボロー~Something Borrowed~
《経済的に豊かになるための隣人愛の象徴》
昔の権力の時代では結婚の成功例である知人夫婦や親戚夫婦にあやかれる願いをこめて
その人たちからなにかを結婚式のためにお借りします。
現代の解釈では友人や隣人との縁をあらわす。家族だけでなく、周囲の人々からも愛されるというおまじない。
幸せな結婚生活を送っている友人や隣人から持ち物を借りることにより、その幸せにあやかる。
ハンカチやアクセサリーを借りるのが一般的ですが、先輩花嫁さまに当時結婚式で使用したベールや手袋をお借りできれば幸せな先輩花嫁からのborrowedは最高ですね。
2-4. サムシング・ブルー~Something Blue~
《花嫁の純潔の象徴》
青は幸せを呼ぶ色といわれており、忠実・信頼を象徴します。
花嫁の純潔や貞操、清らかさを表します。
聖母マリアのシンボルカラーである青、純潔をあらわす。
その青は目立たない場所につけるのが良いとされており、白いガーターに青いリボン飾りをつけたものを用意するのがポピュラーです。
現代の解釈では隠れたところにあるブルーは夫に対する忠義の証にという意味です。
最近では結婚指輪の内側にブルーサファイアを入れたり、ブーケの中にさりげなく青い花を入れたりしています。
3 6ペンスの銀貨を花嫁の靴に
イギリスには「1枚の6ペンスコインを花嫁の左靴に入れておくと経済的にも精神的にも満たされて
豊かで幸せな人生をもたらす」という古くからの言い伝えがあります。
6ペンスコインは1551年から1967年まで製造された銀貨で現在では製造されておらず、現在では幻のコインといわれてます。ですが結婚式用に販売されているものもあるようですので手に入れられないものでもありません。
4. まとめ
200年以上も前よりヨーロッパで語り継がれているsomething fourは花嫁さんの幸せを願うおまじないです。
時を超えて昔も今も幸せになりたい。という女性の気持ちは変わらないもの。
アイテムひとつひとつを集めることも後の思い出にかわります。
ぜひとも思い出作りにチャレンジしてみてください。