海外での結婚式に憧れる方も多いと思います。国内でゲストを招いて開く結婚式も良いですが異国の地で新しい人生のスタートを切るのは二人にとって一生の思い出になりますね。
しかし海外旅行ではない「海外挙式」です。
結婚式は大きなお金がかかるイメージですがそれを海外でするとなると・・・。
一体何にどれぐらいの費用がかかるのか不安になってきます。国内か海外か悩む前に今回は海外挙式の費用について勉強してみましょう。
1. 最近の海外挙式事情
「海外ウエディング調査2015(リクルートブライダル総研 調べ)」における最近の海外挙式情報です。
1-1. 挙式実施地域
海外挙式実施地域において、ハワイを選択するカップルは67.0%で、調査開始以来最高に。結婚式だけでなく、旅行先としても選択される傾向が強まっている。
海外挙式実施地域において、ハワイを選択したカップルは67.0%で、2010年調査以降増加傾向。
挙式実施地域の選択理由において、ハワイを選択したカップルはそれ以外の地域を選択したカップルに比べ、「結婚式だけでなく、それ以外の時間も楽しめるから」(31.0ポイント差)が高く、最も差が大きい。
1-2. 海外ウエディングに関する費用
海外ウエディング総額は平均189.6万円で、昨年の調査を上回り、調査開始以来最高額に。
さらに総額が200万円以上の割合が増加傾向にある
海外ウエディング総額は平均189.6万円で、2014年調査より15.9万円増加。さらに総額が200万円以上の割合が42.2%で、2009年調査(25.5%)より増加。
海外ウエディング総額=「旅行代金」+「挙式にかかった費用」+「現地でのパーティ・会食の費用」
2. 海外ウェディングはどんな人にオススメ?
圧倒的に多いのは両親や祖父母を海外旅行に連れて行ってあげたい人です。そして両家そろって旅行に出かけることでお違うの家族の交流をしてもらいたいと願うカップルも多いそうです。
また、親族中心の式になりますので人数が少ない分、国内の結婚式と比べて準備が簡単です。国内の式では席次を決めたり、引き出物を考えたりすることも必要ですがそれらも不要になります。
海外ウェディングは「高そうで大変そう」なイメージがあるかもしれませんが費用は国内とそんなに変わらないので検討する価値があります。
・親孝行をしたい
・挙式とハネムーンを一緒にして旅行も楽しみたい人
・ロケーションを重視したい人
・仕事のしがらみ気にせず、親族や友人だけでアットホームな式を挙げたい人
などにむいているでしょう。
3. 海外挙式にかかる費用
大きくわけると3つになります。
3-1. 基本プラン(挙式費用・結婚証明書など)
基本に含まれるものは国内の挙式とほぼ変わりはないのですがが海外で挙式を行うと「結婚証明書」の発行があります。その国の民法で定められた挙式スタイルのことをリーガルウェディングといいます。
3-2. オプション
ブライダルエステ・プロカメラマンによる写真やビデオの撮影の費用が当てはまります。
エステや写真の他に懸念されるのは、新郎新婦の衣装です。国内で試着を済ませておき、海外の挙式会場で同じものを用意してもらえることもできるそうですが、高価であったり、種類が少なかったりするそうです。
解決案としては自分たちで衣装は用意しておくことがオススメです。
ブランドなど制限もありませんし、先述した国内で試着する方法よりも半分ほどの金額で済ませることができます。
3-3. 渡航費用・滞在費など
国内での挙式と違い、一番費用がかかるのはここの渡航費用と滞在費用です。挙式の前後には観光を楽しむ人がほとんどなので観光費用がかかってしまいます。
バリは物価が安いので予算も抑えめですみますが、ヨーロッパは何をするにも高くつきます。ハワイの物価も日本と同じぐらいです。帰国後にお披露目パーティーや1.5次会を開く予定の人はその予算も考えておきましょう。
4. 国内と比べてみたら
国内での結婚式の平均費用は350万円。ご祝儀を差し引いて自分たちで負担するのは100万円前後です。
海外では平均160万円前後です。(新郎新婦二人だけの場合)グアムやハワイが人気でこのエリアでは平均費用よりもさらに10万から20万高くなっています。この平均費用には滞在費用も含まれています。
海外挙式では参列者からの祝儀はお断りするのが良いとされています。ですので祝儀をいただけることは予算には入れてはいけません。これは参列者の渡航費用や滞在中にかかる費用の負担を考えてのことです。
人気エリアの結婚式費用(新郎新婦二人だけの場合)
・ハワイ 160万円前後(内訳:結婚式代100万円、新郎新婦の航空券・宿泊代一人分30万円)
・バリ 140万円前後(内訳:結婚式90万円、新郎新婦の航空券・宿泊代一人分25万円)
・ヨーロッパ 160万円前後(内訳:結婚式90万円、新郎新婦の航空券・宿泊代35万円)
5. 狙い目のシーズンは6月!
各人気エリア共通でGW明けから6月は旅行代金が安くなります。ハワイなら現地イベントの時期、バリは5月から8月は乾季にあたりますので過ごしやすい時期です。ヨーロッパは春から秋がベストシーズンになります。
7月から8月は夏休みにあたり、観光客でどこも混雑しますので避けたほうが良いかもしれません。
ショッピングが好きなカップルは1月7月がバーゲンシーズンになり、楽しみを増やすことができます。
6. 平均滞在日数はどれぐらい?
ハワイ・バリは5泊7日、ヨーロッパは7泊9日くらいが平均。ゲスト参加がある場合はゲストはそれよりも若干短めの傾向のようです。
簡単なスケジュールとしては現地に到着したら打ち合わせやリハーサルの後、滞在2日から3日目に挙式をすることがほとんどのようです。前後の日程は観光を楽しむ時間です。
よくあるパターンとしてゲストや親族がいる間はその人たちの観光のサポートをし、ゲストが帰国してから遠方に足をのばしたりしてふたりきりの時間を楽しむケースが多いようです。
例えばハワイならオアフ島以外を楽しんだり、バリなら有名な内陸部の寺院を訪ねてみたり、ヨーロッパなら周辺の国を訪れるといった具合です。
7. 予約はどれぐらい前から?
式場の申し込みはハワイ・バリなら10ヶ月~半年前にするカップルが多いです。ヨーロッパは半年前を過ぎてからの直前予約が多いそう。ヨーロッパが遅いのは他の地域よりも参列者が少ないケースが多く、少人数の場合は航空券やホテルの予約も比較的取りやすいことが理由のようです。
手配をお願いするところも旅行会社・海外ウェディングプロデュース会社・国内ウェディングプロデュース会社と手配会社も3タイプあります。それぞれに特徴がありますのでふたりでどんな結婚式にしたいかの希望をよく話し合って決めると良いでしょう。
7-1. 旅行を楽しみたいなら「旅行会社系」
ツアーをたくさん持っているので挙式前後の観光を好みに合わせたメニューを考えてくれます。親が同行する場合でも好みにあわせて計画を立ててくれるので安心です。
挙式面に関しては提携に任せているパターンが多くみられています。挙式についてのリクエストや質問の返答には時間がかかることが多いようです。
7-2. 演出を楽しみたいなら「海外プロデュース会社」
挙式会場にこだわりがある場合や挙式イメージがはっきりしている場合は会場と直接提携している海外プロデュース会社がおすすめ。メールやFAXで自分たちで現地のオフィスに直接連絡をします。これを負担と考えるかどうかですが直接やり取りができるので疑問や質問、要望の話がしやすいです。
7-3. 簡単が一番!は「国内プロデュース会社」
国内にいながら海外挙式の準備がすすめられるのがメリットで国内にオフィスがありそこでスタッフと打ち合わせをすることができます。大手のプロデュース会社には現地にオフィスを持っているところもあるようです。
デメリットとしては現地の挙式会場のことを聞きたい場合は国内スタッフを介して現地との連絡を取るため、時差も含めて回答に時間がかかることも。
8. まとめ
海外での結婚式は費用の想像がつきにくいと思われますが意外にも国内よりも参列者が少ないので引き出物や席次も考えなくて済みますし、決めることが少ない傾向にあるようです。
帰国してからお披露目パーティを会費制で行うことができれば挙式は海外で、そして気のあう仲間に集まってもらいカジュアルなパーティーを開くことも可能です。
どんなスタイルの海外挙式を希望するかまずはイメージ固めからすると良いでしょう。
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