海外のカップルのプロポーズでは男性が突然ひざまついて「marry me?」と指輪を差し出すシーンを良く見ます。
突然のプロポーズに歓喜で泣き出してしまう彼女。サプライズでのプロポーズでしょうからエンゲージリングは彼が求愛する彼女を思いながら一人で探しに行ったはずですよね。
日本で海外のカップルのようにプロポーズされる人はどれぐらいなのでしょう?そして挙式でふたりでつけるマリッジリング。今回は婚約指輪と結婚指輪のお話。
1. 婚約指輪とは
婚約指輪の由来は古代ローマ時代に約束の履行を制約する印をして使われていた鉄の輪を結婚の指輪として用いてそれが婚約の際にも使われるようになったのがはじまり。
日本では約60年前、ライフスタイルの欧米化が進んだ頃から取り入れられました。
婚約は役所に届けるような公的なものではありません。しかし、婚約指輪はある意味書類に替わる約束を形にしたものになります。昔は「契約の意味」で男性の家から女性の家へ「手付金」の意味で高価な指輪がおくられました。
現代では男性から女性への「愛情の証」の意味で捉えられています。
1-1. やっぱりダイアモンド?
婚約の証になりますので「記念」の存在意義でやはりダイアモンドなどの高価な特別感のある石を選ぶことが一般的です。ダイアモンドが人気の理由として
・最も硬い石である=固い絆で結ばれる
・無色透明=純真無垢で花嫁にふさわしい
ことが理由のようです。しかし、ダイアモンドではなく、他の宝石でも構いません。
かつては男性がサプライズプロポーズをするために一人で購入する人が多かったようですが現代では二人で彼女好みの婚約指輪を一緒に探すカップルも多いそうです。
1-2. 婚約指輪の相場は?
一般的に30万円前後、20万から40万ぐらいの幅があるといわれています。
約60年前にアメリカの宝石会社が行った広告で「給料の3ヶ月分」と宣伝されたものが日本にも広がっただけで、だいたい給料の1ヶ月分プラスαぐらいが平均的です。婚約指輪の値段はダイアモンドのグレードとともに比例します。
2. 結婚指輪とは
結婚指輪はペアリングです。結婚式で二人の近いとして交わされるものです。夫婦になってお互いに日常的に薬指にはめて生活することが多いので飾りは控えめでシンプルなものが一般的です。二人のライフスタイルや個性にあったものをペアにします。
由来は古代ローマ時代から始まった習慣と言われるものが有力で当時のローマ教皇が約束を誓約するしるしである鉄の輪を結婚の誓いとして使い始めたのが最初で「契約」の意味で用いられたそうです。日本で結婚式の時に指輪を交換するのが定着したのは約60年前からですが、これは古くはヨーロッパから伝わってきた歴史ある習慣です。
2-1. 結婚指輪が持つ意味
丸い結婚指輪は「永遠に途切れることのない愛情」を象徴するものとされています。そしていつも指輪を身につけることで相手の存在を強く感じることができる意味とも言われています。「夫婦として歩んで行く誓い」を形にして身につけていることです。夫婦の絆を深め、愛が続くようにと願いこめられているものが結婚指輪です。
2-1. 結婚指輪の相場は?
一つ10万から15万が相場でペアで10~30万程度が平均だといわれています。実際のところは女性の指輪の方がやや高めで女性が11万から12万円ぐらい、男性が8万から9万円ぐらいの比率が一般的のようです。
男性はシンプルな指輪に人気があるようですが女性はダイヤ入りを選ぶことが多いです。素材も女性はプラチナを選んでも男性は日焼けした手に白浮きするプラチナよりも肌になじみの良いピンクゴールドを選ぶ人もいます。
女性の指輪がやや高くなるのはそのためです。
2-2. 結婚指輪のデザイン
結婚指輪は二人でつけ続けるケースが多いですので普段使いができて男性にも使い易いデザインのものを選ぶ傾向にあります。女性は婚約指輪との重ねづけもできるデザインのものを選ぶ方もいます。挙式で指輪の交換をする予定のあるカップルは刻印もありますので手元に届くまでに時間がかかることも考えてなるべく早めに手配すると良いでしょう。
3. 指輪はどの指につけるもの?
3-1. 結婚指輪は左手薬指
ギリシャ神話の由来から結婚指輪は左手の薬指にはめるといわれています。
古代ギリシャでは心臓は人間の感情を司る場所だとされていて、左手の薬指は心臓に繋がる血管があると信じられていたためです。ハートに繋がる左手に指輪をはめることで相手の心をつかみ、結婚の誓いをより強いものにするという意味があるそうです。
3-2. 婚約指輪に正解はない
結婚するまでは右手の薬指にはめるという人もいるようですが実は正解はないようです。
左手の薬指には結婚指輪の項の説明のように神聖な指とされているので婚約指輪も左手薬指でも構わないですが、挙式当日は斎庭の交換が行われるために左手薬指をあけておく必要があります。ですので、結婚式当日は婚約指はは婚約指輪を右手薬指につけて挙式をし、挙式が終了したら右手から婚約指輪を外して左手の婚約指輪に重ねます。
4. 素材について
4-1. プラチナ
特徴は純白の輝き、汗や酸に強い耐久性。金よりもやや高価ですが、ブライダルリングで最も人気の素材です。
純度によってPt999(最高純度)・Pt950 ・Pt900と表記されます。一般的に貴金属は純度が高い方が硬度が低くなり、変形しやすくなります。そこで各メーカーは独自の製品を開発しているようです。
4-2. ゴールド
日本人に肌馴染みがよく、古くから愛されている世界的に最も主流の素材です。純度によってK24(最高純度)・K18・K10と表記されます。ゴールド(金)に銀や銅・パラジウムなどを加え合金にすることにより、強度を増し、加える金属の割合で色味が変化します。代表的なカラーとしてイエローゴールド(YG)、ピンクゴールド(PG)、ホワイトゴールド(WG)の3種類があります。
5. まとめ
女性が結婚式の準備で関心が高いエンゲージリング・マリッジリング。たくさんの有名ブランドから毎年新作が出ています。よく「相場」という言葉を耳にしますが「相手におくりたい」と思う気持ちを大切にしてほしい気がします。
エンゲージリングは男性からのサプライズもありだと思うので思い切って彼のセンスにかけてみても思い出になりますね。マリッジリングは見た目と指につけた時の写り具合は違いますので彼とたくさん試着して「これ!」と思うものを是非えらんで愛が続くように結婚式後はずっと身につけてくださいね。