結婚のお祝いを頂くのはとても嬉しいですね。
自分の結婚を喜んでくれてる親戚の方々、職場の上司、同僚、友人・・・結婚式をしてもしなくてもお祝いという形で金銭やプレゼントを用意してくれることが多いですよね。
お祝いをしていただいたらそのお礼の品を「内祝い」としてお返ししなくてはいけません。結婚式の前後は何かと忙しくしていることも多いですがお祝いをいただいた方へのお礼をしないのは失礼にあたります。
「絶対」というものはありませんがマナーとして覚えておかれると良いでしょう。
1. 内祝いのはじまり
結婚の内祝いの歴史は古く、結婚制度とほとんど同じ時期から、もともとはお祝いごとのお裾分けという形で祝福してくださった方々に配っていたものと考えられています。それが近年では、お祝いをくださった方へのお礼の品という形に変わってきました。
2. 誰に送ればよいの?
結婚式に参列をしてくださった方は会場で配る引き出物が結婚内祝いになります。それ以外の方にお祝いを頂いた場合には内祝いは必要になってきます。
・海外で結婚式をして国内ではお披露目をしなかったがお祝いを頂いた。
・結婚式はしなかったがお祝いを頂いた方。
・結婚式は欠席するが別にお祝いを頂いた。
・結婚式に招待していない会社の同僚からお祝いをいただいた。
・結婚式には招待していないがお祝いを頂いた。
ただし、相手の方に特別な思いや理由があって内祝いを是非贈りたい場合は送っても差し支えありません。結婚内祝いというのは、本来は結婚の喜び、幸せを親しい方にお裾分けするものなので、お祝いを頂いていない人に結婚内祝いを贈っても問題ありません。しかし、その場合は相手が負担に感じないように配慮する必要があります。
3. いつ送れば良いの?
結婚式を行う場合と行わない場合とでちがいます。
結婚式を行う場合は『結婚式から一ヶ月以内』がマナーです。
結婚式を行わず入籍のみの場合は『お祝いを頂いてから一ヶ月以内』になります。
「できるだけ早く」というのが原則になります。ですので、結婚式までに日がある場合は先にお礼状を送るかすぐに電話などでお礼を言い、お返しの品は結婚式後に贈る旨をお伝えするようにします。
4. 結婚内祝いの相場は?
頂いたご祝儀やお祝い品の半額から3分の1の間が目安です。
しかし、結婚内祝いでも厳密なルールや設定された相場などはありません。迷ったら一般的に言われるマナーに「半返し」があります。どんな世代にも知られている原則になりますので参考にすると良いと思われます。
難しいのが高額なお祝いや現金を頂いた場合です。そのまま半返しをしてしまうとかなりの金額のものになります。その場合、お礼の品は半分~3分の1に届かないものを選んだとしてもそれ以上に相手の方に心からの感謝を伝える行動が大切です。例えば新婚旅行のお土産をプラスしてわたすのもアイデアです。
5. 結婚内祝いに選んではいけないタブーな品物
5-1. 刃物・割れ物はさける
結婚式では離別をイメージするような「刃物」「割れ物」は結びつきを大切にする結婚式ではタブーです。
5-2. 偶数をさける
ご祝儀にも割り切れる金額はタブーと言われているのと同じです。二つに「割り切れる」偶数は「別れ」をイメージするのでよくないです。何か詰め合わせを贈る時は奇数にします。
5-3. 相手の環境を考慮しない品物
・一人暮らしなのに大人数用の食器セット
・忙しい方に生もの
・置き場に困る飾り物
6. おすすめは?
結婚式の引き菓子によく「バームクーヘン」が見受けられます。これは縁起物で「幾重にも年を重ねるように、また家族が増えるように。などの縁起を担いでのものと言われています。
今は品物に直接名前やメッセージ、写真などを入れてくれるサービスもたくさんあります。この場合、雑貨など後に残る物ではのちのち置き場に困ることも想定されますので食べ物や消耗品が良いでしょう。
名入れなどをしない一般的なものを選ぶ場合、無難でたいてい喜んでいただけるものは、もらう側がいくつあっても困らないタオルの詰め合わせ、石鹸などのバスグッズ詰め合わせなどの消耗品や、上質なドレッシングやオイルの詰め合わせなどがありますが贈る相手がどのような生活背景でいるかでも考慮して差し上げることを忘れないでください。全く検討がつかない場合は相手が好きに選べるカタログギフトも良いでしょう。
6. お礼状で気持ちを伝える
結婚内祝いを郵送で手配する場合、直接お礼が伝えられないので手紙を添えるなど、礼儀をつくすようにすることが大切です。カードでもよいです。要は相手が気持ち良く受け取ってもらえるように配慮するのです。相場や品物に悩む以上に「ありがとう」の気持ちを伝える工夫をしてみましょう。
7. 結婚内祝いを忘れないための策
忘れるつもりがなくても忘れてしまう。結婚のお祝いをせっかく頂いたのにこれは失礼です。
内祝いは結婚式から1ヶ月後までですからまだ新生活もバタバタしているころでしょう。でもそれは言い訳にはなりません。結婚のお祝いは挙式や披露宴の時など、いろいろな時に突然贈られてきますので忘れないようにリストを作成することをお勧めします。
7-1. リストに書いておくこと
・頂いた日付
・誰から?(住所や連絡先も含む)
・頂いた物
・頂いたもののおよその金額
・披露宴に招待の有無
7-2. 候補の品を記入しておく
お返しをするのは結婚式が終わってからになりますが時間がある時に数品の候補を作っておくと後に参考にできます。選ぶのも一からではありませんので候補の中から選べば楽です。
8. まとめ
結婚式に出席してくれた方には「引き出物」や「お料理」がお礼にあたりますし、新郎新婦のお二人で一言二言でもご挨拶をするチャンスもあると思いますがそうでない方にはどのようにしてお祝いを頂いたお礼を伝えるかになります。
お二人の結婚を喜んでお祝いを用意してくださったのですからこちらとしても心をこめてお礼をしたいものですね。