運命のドレスと出会ったら、教会式で挙式をされる花嫁サマにとては重要アイテムのベール選びです。
ウェディングベールは長さやモチーフ使いで印象が変わります。
「ベールマジック」と言っても良いほど選ぶベールによって、花嫁サマの印象を大きく変えますので運命のドレスと、花嫁サマが最大限の魅力をだせるようにベール選びはとても重要です。ウェディングベールは意外とたくさんの種類がありますのでベールの種類を解説してゆきます。
教会式を行う予定の花嫁サマは必須アイテムに近いベールですが、挙式をしないのでしたらベールの装着は自由になります。
1. ベールの意味
ベールはもともと古代ギリシャ・ローマ時代からあったもので、花嫁を魔物から守る「魔除け」のアイテムになります。大切な花嫁をまもるという意味があります。最近は親の元から旅立つ娘に向けた「最後のお支度」という意味で、ベールダウンの演出をする花嫁サマも多いです。ベールダウンをすることによって、挙式の中で親御さんと心にのこる思い出ができ、特にバージンロードは父親のみの演出になりがちですので、母親との思い出の演出としてベールを使った演出が好まれているようです。
2. ベールの種類
2-1. フェイスアップベール
現在のフェイスアップベールの儀式はプロテスタントの慣習が広まって一般化したものと言われております。楕円やスクエア型のベールを途中で折り返し、折り返し部分にコームがついた顔を覆い隠すタイプのベールです。フェイスアップベールではお式の際にダウンベールやベールアップといった儀式が行えます。
2-2. マリアベール
円形のものを折り返さずに頭に添わせてそのままかぶった状態のベールです。聖母マリアがつけていたことから、マリアベールという名前になったといわれています。昔はマリアベールだけだったようです。ベールの歴史としてはマリアベール古いと言われているようです。
顔まわりにベールの縁がくるのでフェイスラインが綺麗に見える、華やかになるなどのメリットがあります。しかし、ベールが顔を覆わないのでベールダウンやベールアップをしたい場合は、工夫を凝らす必要があります。
3. ベールの長さ
ベールの長さは大きく分けるとロング・ミディアム・ショートがあります。ドレスやベールのデザインを考慮してベールを決められると良いですが選ぶ際にはベールを身につけている場所のことも合わせて考えるとよいです。
教会式を予定している花嫁サマはバージンロードの長さを、レストランウェディングやガーデンパーティーなど花嫁サマが動きまわるシチュエーションではベールの長さを短くしたほうが行動しやすくなります。
3-1. ロングベール
ドレスの裾より長いベールです。ベールの中で最も正装で厳粛な挙式や歴史ある建物で式を挙げるときに適しています。ロングベールは長ければ長いほど、格が上とされ、美しくみえます。教会式や人前式などゲストに後ろ姿を見せることが多いスタイルの式では後ろに広がるベールの長さが花嫁サマの印象を気品あるものにしてくれます。バージンロードが長いならベールを長くして知り合いのお子さんにベールガールをお願いするのもすてきです。
シンプルなものからレースやビーズ使いのものなど華やかなものが多くありますのでドレスとの相性を考えなら選ぶと良いです。
相性の良いドレス ベールよりも裾やトレーンが短いドレス
3-2. ミディアムベール
腰からお尻のあたりの長さのベールです。可愛らしさとエレガントさを兼ねそなえていてスタイリッシュな花嫁サマを演出してくれます。様々なシチュエーションの式に適しており、ドレスのトレーンが長いものと合わせるとトレーンが引き立ちます。注意したいのはバックスタイルのリボンやお花などポイントのあるドレスの場合はベールが重なってドレスの良いところを邪魔してしまう可能性があります。
相性の良いドレス 個性的なドレス
3-3. ショートベール
二の腕が隠れる程度の長さの軽やかで可愛らしい女性の印象を与えるベールです。小顔に見える効果やスタイルをスッキリと見せてくれる効果など嬉しいメリットがあります。ベールが短い分、顔まわりに視線が集中するので髪はアップにしてアクセサリーは控えめにするとバランスが良いです。
ロングベールに比べるとカジュアルな雰囲気になります。ショートベールは屋外でのガーデンウェディングでは風の影響が少ないですし、や海外でのリゾートウェディングなどにも最適です。
相性の良いドレス ふわふわのチュールミニドレス。
バックスタイルにポイントがあるドレスはベールに隠れることなくポイントを見せることができます。
4. デザインベール
マリアベールもデザインベールの一つですがその他にもベールがあります。ベールを選ぶ際にはドレスのデザインが凝ったものであればシンプルで透け感のあるベールを。反対にドレスがシンプルなものであればロングやレース仕立てのベールのものを選べば全体で統一感がでます。あれもこれもになってしまうとどこがポイントなのかわからなくなってしまい、せっかくのドレスもベールも残念になってしまいます。
4-1. マリアベール
頭の上からすっぽりかぶるタイプのロングベール。顔回りにベールがほどこしてあるので、表情を華やかに見せ、エレガントな印象を与えてくれます。また、ベールの端にあしらわれたレースの上品さが品ある花嫁サマにしてくれます。イギリスの王家の結婚式でマリアベールはみられますね。そのままのデザインではベールアップはできませんのでUピンや縫うことでフェイスアップベールにチェンジすることもできます。
ただし、面長のお顔の方は顔が大きく見えてしまうので注意が必要です。丸型やベース型のお顔の人の方が似合います。頭上にポイントのあるヘアスタイルには不向きのベールです。
相性の良いドレスは、Aラインやショートドレス以外のシンプルなドレス。存在感のあるベールなので、個性的なドレスとは相性が悪いことも。
4-2. フラワーベール
ロングベールでもショートベールでもお花があしらってあるだけで華やかになります。少女のような愛らしさと、上品な華やかさで花嫁姿をロマンティックに盛り上げます。
ベールに視線がくるのでドレスはシンプルなものがオススメです。フラワーベールはマリアベールに花があしらってあるもの、ドットベールに花があしらてあるものなどいろいろです。
ロングトレーンや、バックスタイルに特徴があるドレスや、フラワーモチーフのドレスはベールとごちゃごちゃにならないように気をつけて。
4-3. ドットベール
ロング丈のタイプが少ないデザインのベールなので正式な教会式には向きませんが、カジュアルなチャペルやガーデンウェディングなどにおススメです。
水玉模様が織り込まれたタイプ、大きめドットはポップで明るく愛らしい印象、小さめドットはセクシーな印象を与えます。
個性的なデザインに見えますので目をひくのがドットベールです。シンプルなドレスやミニドレスと合わせると、デザインのポイントになってくれます。
4-4. 金糸ベール
美しい金糸をあしらったゴージャスなベール。光やライトに反射して輝いてくれるので気品高くラグジュアリーな印象を与えてくれます。存在感のあるベールなのでドレスはシンプルにするのが必須です。光沢のある上質なドレスに。
4-5. ビーディングベール
ビーズで刺繍をほどこしたベール。花嫁が動くとビーズの刺繍が光に合わせてキラキラと輝き、花嫁サマの表情に華やかな印象を与えてくれます。相性の良いドレスは、同じ様に刺繍のあるボリュームの少ないドレスです。
4-6. カッパベール
手首をベールに通してまるでショールを羽織るかのようなふんわりと花嫁サマを包み込んでくれるのがカッパベール。日本ではまだあまり馴染みのないデザインです。
ボリューミーなウェディングドレスに合わせるのもマーメードドレスに合わせるのもヨーロッパのお姫様調になります。あまり目にする機会がないので、他の人と違う個性を出したい時に良いかもしれません。
少し太めの花嫁さんはやさしさがかもしだされるベールなのでおすすめです。カジュアルな雰囲気での挙式には向きませんが厳かな教会式ならばより高貴に神秘的に演出してくれます。ボリュームのないシンプルなドレスと相性抜群。
4-7. ジュリエットベール(ジュリエットキャップ)
「ロミオとジュリエット」のジュリエットが着けたことからその名を由来するジュリエットベール(ジュリエットキャップ)です。頭の後ろ半分を帽子の様に覆うデザインはちょっと斬新な印象を与えるのにも一役買ってくれます。
マーメイドラインやエンパイアラインなど細身のシルエットのドレスと好相性でクラシカルな雰囲気のチャペルやアンティークな雰囲気のチャペルにぴったり。他のデザインのベールもつけ方を工夫するとジュリエットベールに変身できます。
4-8. バードゲージベール(鳥かごベール)
顔を包み込むようなデザインが特徴的なベリーショートのベールがバードゲージベール(鳥かごベール)です。個性的な印象のベールですが、プリンセスラインやAラインのエレガントなドレスとの相性が抜群です。ちょっとレトロなデザインのドレスと合わせるのもおしゃれ。全体的にカジュアルな印象になるのでパーティースタイルの挙式や披露宴におススメです。
5. まとめ
ベールの種類を紹介してきましたがベールは長さやデザインの他に頭につける位置でもイメージを調整できます。
ベールは前方につけると可愛く、後ろにつけるほど大人っぽくなります。
知れば知るほどベール選びが楽しくなってきそうです。ベールは挙式の時のみにつける花嫁サマも多いですが花嫁の象徴のようなイメージがベールですのでお式のみにとどまらず楽しんでみられるのはいかがでしょう?