結婚式に欠かせないのが花です。花の色が会場を賑やかにして花のイメージによってロマンティックにもスタイッシュにもナチュラルにもモダンにもそして和も演出してくれます。
結婚式のイメージ作りの大きな主役になってくれるウェディングフラワーは花嫁の手元のウェディングブーケにはじまり、会場装花やゲストへのおもてなし、そして両親への感謝を伝える役目もします。
花は季節も演出できます。結婚式には欠かせないウェディングフラワーを楽しむために、お花について知っておきましょう。
1. 季節感
ウェディングブーケを含む、ウェディングフラワーを考えるときに知っておきたいのが花の旬です。お花屋さんに行くとどんなお花でも揃っているように見えるのですが、お花には季節があります。
よくよく考えてみると当たり前ですよね。桜は春・・・ひまわりは夏・・・とイメージできるものもあると思います。
現在は栽培技術が進んで一部の花は通年で手に入れることができますが、そうでない花の方が多いです。
例えばバラ・カーネーション・マム(菊)は通年で手にはいる花です。他にも通年で手に入る花はたくさんありますが価格の変動があります。旬の花以外の花は高価になりがちです。
旬の花を使用することによって価格も安定しながら季節を表現することができます。ただし、花の旬は自然に咲く季節の1~3ヶ月前が旬です。
そのことを頭にいれてウェディングの花を選ぶと良い状態の花を手に入れることができますし、予算も抑えることが可能になってきます。
2. 見本は雰囲気重視で
ブライダルフェアフェアでの会場装花、ウェディングブーケの写真・・・。とっても素敵です。
結婚を控えた女性は見ているだけで幸せを感じると思います。こんなのがいいなぁ。これもステキだなぁ。とご自分のイメージに重ね合わせてみたりするのではないでしょうか?
会場装花にしろ、ウェディングブーケにしろ、「このままをお願いします!」と注文してしまうと大変な金額になってしまいます。
生花を使用する場合は特に花の種類の注文には旬を気をつけてくださいね。
そこでオススメする方法が「良いなぁ」とおもったイメージの写真は装花担当の人に見てもらうために持参することです。ウェディングブーケでも同じです。
それをフラワー担当の方に見てもらい、イメージを伝えます。相手は花のプロですので気に入った雰囲気の写真をみせると具体的に相談に乗ってくれるはず。特に花へのこだわりがないなら、花の指定はしないで旬のものでとお願いすると良いでしょう。
3. 春夏秋冬の旬の花
3-1. 春の花
・芍薬(4月~6月)
・バラ(5月~6月、9月~10月)
・スズラン(3月~5月)
・カンパニュラ
3-2. 夏の花
・アジサイ(5月~6月)
・ユリ(5~8月)
・ひまわり(6月~7月)
・グラジオラス
3-3. 秋の花
・ピンポンマム(8月~11月)
・ダリア(9月~11月)
・コスモス(6月~11月)
・カトレア(10月~2月)
3-4. 冬の花
・アマリリス(11月〜2月)
・カラー(1月~5月)
・チューリップ(1月~3月)
・ラナンキュラス(1月〜3月)
・ポインセチア
3-5. オールシーズン
・カーネーション
・かすみ草
・トルコキキョウ(3月〜11月)
・ガーベラ(4月〜10月)
3-6. 旬だからこそ
気をつけたいのがウェディング以外で花が使われる時期は旬であっても価格は変動します。
例えばカーネーションは通年出回りで安心できる花材ですが5月の母の日前には需要がたかまりますので価格は高くなりやすいです。
また卒業、送別会シーズンも花は価格の変動が起きやすい時期です。
バラも通年で手が入りますがオールドローズ系は春限定のバラになります。
4. 造花なら安心?
最近は造花のクオリティが高く生花に劣らないものがたくさんあります。価格も安定しているのでウェディングに使用するのはおすすめです。それでも季節は考慮したほうが美しいです。
わかりやすく桜で考えると納得します。桜はやはり3月中旬から4月下旬までが季節感ありますし、いくら桜が好きだからと言って夏の結婚式に桜を使用するのは違和感があります。どうしても結婚式に桜!とイメージするなら結婚式の日程をその季節にする方が賢明です。
4-1. ウェディングブーケの場合
ウェディングブーケの場合、たまにウェディングカタログや雑誌で季節にあってないものをみることがあります。
例えばチューリップ(1月~3月)とスズラン(3月~5月)の組み合わせ。ブーケはとってもキュートなイメージです。生花ならどちらも一番手に入りにくい時期が微妙に重なっている時期になります。生花なら入荷の確約ができるか出来ないかの微妙な時期です。造花なら手にはいることが多いです。
生花でのウェディングブーケカタログではデザイン性が重視されていて、芸術性を追求したものが多く掲載してあります。ですから季節よりも美しさを追求したものになってしまいます。
ブーケをオーダーする際はデザイナーとよく相談をして花に季節のズレがある場合は代わりのものにしてもらうか、造花での検討をされると良いでしょう。
生花の場合、「全く同じもの」とお金に糸目をつけなくて注文すると作ってくれるかもしれません。造花の場合は腕の良い経験値の高いデザイナーなら造花の種類を熟知しているのでかなり近い雰囲気の花を探してくれる可能性が高いです。
生花よりも季節の融通がつきやすいのは造花です。しかしそれでも桜やひまわりなどは出回り時期は造花でもあります。
5. まとめ
花には旬があります。「○○の花を使ったウェディング!」とテーマがあったり、イメージを持たれている人は是非ともその花の旬を調べてみられることをオススメします。花の旬は自然に咲くものの1~3ヶ月前が旬です。
旬の花は価格も安定していることが多いですし、入荷も安定しています。そして元気で美しいです。
ウェディングフラワーはあまり細かく指定しすぎると入荷困難な場合もあり見積もりが高くなることもあります。
これから打ち合わせを控えている新郎新婦の方は結婚式の日程での旬の花は何かあらかじめ知っているとフラワー担当の人との打ち合わせもスムーズに進み、希望も伝えやすいかもしれませんね。
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