結婚式で花嫁が手にしているウェディングブーケ。最近では和装の時も手にブーケを持つ花嫁も増えてきました。
花嫁に華を添えてくれるブーケを持つ日を幼いころから憧れていた女子も多いはず。
時代によってデザインの流行りはありますが花嫁の必須アイテムのウェディングブーケ。花がもつ様々な色合いと組み合わせる花によって、花嫁に幾通りもの幸せの花束をもたらしてくれます。
誰もが憧れるウェディングブーケですが意外とブーケの価格は知られていないようで、いざブーケを探し始めて「こんなにするの?」とびっくりする花嫁も多いとか。
節約できるところは節約して賢く結婚式をあげたいと考える花嫁は「自分の結婚式で使用するブーケぐらい自分で作ってしまおう!」と「手作り」に挑戦したくなりますよね。
手作りのウェディングブーケを考える花嫁はまず必読です!
1. 花嫁さんのブーケの費用平均って?
株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営する調査・研究組織のブライダル総研がまとめた『ゼクシィ結婚トレンド調査2013』にて、首都圏エリアで2012年4月~2013年3月までに結婚式(挙式もしくは披露宴・披露パーティ)を実施した人にブーケ1個あたりの費用を聞いたところ、「3~4万円未満」が26.4%で最も多く、続いて「2~3万円未満」が21.6%、平均は3.2万円だったそうです。
また、結婚式で使用したブーケの数については、「1個」が39.1%、「2個」が38.8%とほぼ変わらない結果で、
平均は1.9個に。 さらに、ブーケの総額での費用平均は、5.1万円という結果になりました。
2. 人気のウェディングブーケは?
同じく『ゼクシィ結婚トレンド調査2013』でブーケのスタイルについては82.1%の花嫁が生花を使っており、
造花の14.5%、プリザーブドフラワーの9.9%などと比べても、生花が圧倒的に人気の傾向です。
最も多い色はウエディングドレスと同じ白系で、76.5%の花嫁に選ばれており、 形についてはラウンド型が62.9%で最も多く人気のようです。
3. ブーケの手配はどうしてる?
ドレスに合わせてブーケを選ぶ花嫁がほとんどですのでブーケの手配はドレスの目処がついたころから始まることが多いようです。ドレス決定が結婚式2~3ヶ月前の方が多いので結婚式準備が本格的になる時期がちょうどブーケの手配時期に重なりますね。
ブーケは統計によりますとオーダーメイドが6割、既製品を購入する方が2割、(友人や母の手作りを含む)手作りの方が10%強のようです。
4. 手作りに挑戦したい花嫁さまへ
4-1. 生花は1番!
生花でつくるウェディングブーケほどきれいなものはありません。質感もあり、花材によっては香りもあり、自然が咲かせる美しい花を束ねるのですから当たり前ですよね。でも、扱いにくさも1番です。
難易度としては 生花>プリザーブドフラワー>シルクフラワーになります。
製作者が花に扱いなれており、花の管理ができる人、そして生花のブーケ作りに慣れている人なら心配ないでしょう。
4-2. 手作りしたい理由から材料の花を選ぶ
なぜ手作りのブーケを持ちたいのかで材料を選ぶことをお勧めします。
4-2-1. 節約したいから
生花のブーケが高い理由としてはまずは仕入れが使用予定の花の1.3~1.5倍の量の花を仕入れます。ブーケに使用するのは仕入れたお花のうち花の咲き方、花びらの傷、大きさなど、最高のものを選んで使用します。仕入れの時から予備費用がかかってきている訳です。そこにその生花をその花の性質にあったように処理をしてブーケになるように配色を考え、形にしてゆくわけですから費用がかかるのは納得がゆきます。
節約だけが目的なら生花にこだわらず、今ではアーティフィシャルフラワー、またはシルクフラワーとよばれる花材は生花に劣らない品質もものが出回っていますので一見の価値はあります。
もちろん、お知り合いにブーケ製作をお願いできる方がいるなら結婚式費用の節約は可能です。
4-2-2. こだわりたい!
一緒に一度の結婚式だからブーケにもこだわりをもって自分仕様のものを作りたいし、思い出にしたい!手作りしたい理由に「思い」がある場合。先述しましたことと同様になりますが製作者の花嫁自身がブーケ製作の技術に長けている場合は、是非その特技をご自分のウェディングブーケに活かしましょう。自分の思いが花の一本一本にこめられるでしょうし、間違いなく自分の想像通りの素敵なウェディングブーケに仕上がるでしょう。
もし、ブーケ製作初心者なのであれば生花は極力避けた方が賢明です。自分の力で頑張るなら手直しが安易にでき、花の管理も簡単なシルクフラワー(アーティフィシャルフラワー)をお勧めします。どうしても生花のブーケにこだわるなら本番用のブーケを講師がサポートして作らせてくれるフラワー教室がありますのでそちらのサポートをうけると安心して初心者でも生花で製作することができます。
5. 手作りにトライ
5-1. 素材を決める
素材の特徴を理解して自分に適したブーケ素材を選んでゆくことをお勧めします。
5-1-1. 生花
生花は「生もの」です。気温に左右されるので条件によりますがきれいな形で維持できるのは数時間になります。
生花にしか表現できない美しさはあります。
そのために気をつけることとして
・使用直前に仕入れて、冷蔵庫などの冷暗所で保管
・長時間の製作は花を傷めるので短時間で。
・丁寧に扱うのは必須。花びらに傷かついてしまったり、折れてしまいます。
製作時期は挙式日当日数時間前か前日の夜
5-1-2. プリザーブドフラワー
ドライフラワーの一種で瑞々しさが長持ちし、結婚式の記念として保存が可能です。
現在は花の種類も多く出ていますし、色も様々です。
プリザーブドフラワーの特徴としては壊れやすいのである程度花の扱いに慣れている人(花嫁を含む)がおすすめですが、詳しい解説書があれば初めての人でも手作りブーケが可能です。
製作時期は特に問いません。ネットショップなどでも手作りブーケキットが販売されています。
5-1-3. 造花(シルクフラワー・アーティフィシャルフラワー)
市場に出ている造花の種類は高品質のものから低価格ですが粗い材質のものまでいろいろです。
上質なものは一見生花と見分けがつかない美しいものがあります。
高品質の花材ではよほど近くで見ない限りほぼ生花とくらべても見劣りすることはありません。しっかり手にとらないとなかなか生花と判断がつきにくいものもあります。
また、簡単には壊れたりせず、花がしおれる心配もないので、修正ができ、ブーケ作りが初めての人(花嫁を含む)にとって一番おすすめの素材です。造花ですから結婚式後も安心して保存が可能になります。
5-2. ブーケを作りに必要な材料
5-2-1. アレンジメントハサミ
生花、プリザーブドフラワーではアレンジ用ハサミで充分です。
シルクフラワーではワイヤーが使われているものが多いのでアレンジメント用のハサミの他にワイヤー切断用も準備しておくと手早く作業ができて疲れません。これはニッパーでも代用できます。
5-2-2. フローラルテープ
粘着性のテープで1つ100~300円程度です。手芸店で販売されています。
用途は花に巻きつけたワイヤーを隠したり、また、ワイヤー同士を束ねたりするときに使用します。
白・黒・茶・グリーン系を主に他の色もありますがブーケでは主にグリーン系を使うことが多いです。
ヘッドドレスを作成するときは髪の色に近い黒や茶を使用するなど目的によって使い分けます。
5-2-4. ワイヤー
ワイヤーには「裸ワイヤー」と呼ばれる銀色のワイヤーと、グリーンやブラウン、白などのテープでワイヤーを巻いてある「地巻きワイヤー」があります。裸ワイヤーは主に生花によく使います。シルクフラワーは地巻きワイヤーを使うことが多いです。花材にワイヤーをかけることによって花首や葉の角度を自由に調節することができます。生花では花の補強にも使用します。ブーケ作りには欠かせません。
太さは#14~#35まであり、数字が大きいほど細くなります。ブーケ製作では#22,24,26,28が使いやすいです。使用する花材によってワイヤーを選びます。大きく重さがある花には太いものを2本使用することもあります。
5-2-5. リボン
製作したブーケの最後に使用します。ドレスの色に合わせたり、ブーケの色にあわせたり、またはアクセントカラーとして使用することもあります。主にブーケの持ち手に巻きます。
好みでループリボンも作り花嫁さまの手元をさらに賑やかにします。
5-3. ブーケの作り方は3つ!
5-3-1. ホルダーブーケ
生花で製作する簡単な方法です。マイクのような土台の給水スポンジに花や葉を挿してブーケの形に仕上げてゆきます。水分を含ませてある分、重さはありますが花には水が届くので傷みにくくなります。
結婚式後のブーケの加工が可能です。
5-3-2. ナチュラルステム
花を束ねただけのナチュラルなスタイルです。生花でも造花でも製作は可能ですが茎の始末をきちんとしないと綺麗に見えなくなるので気をつける必要があります。
生花の場合は途中で保水が必要です。生花の場合は結婚式後のブーケの加工が可能です。
5-3-3. ワイヤリングブーケ
花材に1本1本にワイヤー処理を施してゆきます。完成したブーケの重さが軽いことが特徴です。
生花の場合は給水になる湿らせたを綿花を花首に巻きつけてからワイヤー処理をします。ブーケ製作初心者の花嫁さまが生花のワイヤリングブーケを製作したいなら挙式数ヶ月前から何度も練習をしておく方がベターです。
プリザーブドフラワーやシルクフラワーの場合はワイヤ処理は気兼ねなくできますし、組み直しができますので
自分の気に入った形にしあがるまで何度でも修正ができます。挙式後はそのままの状態で保存ができます。
5-4. 製作のポイント
・ワイヤリングブーケは中心部から作ってゆく。ホルダーブーケはブライデイに使用する花材を使いブーケの大きさのおおよその目安になるアウトラインを決めて製作してゆく。
・フォーカスポイント(いちばん中心になる花)は花の中でいちばんきれいなものを。
・なるべく同じ花、同じ色が隣同士に並ばないように組んでゆく
・花の外縁は小花やグリーンで終わらせる(大きい花で最後にしない)
・組み上がりは必ず鏡の前で左右のバランスを確認すること。
6. まとめ
手作りのウェディングブーケは製作者の思いも込められますのでとても価値のあるものと考えます。ブーケに求める価値観は花嫁によって違いますので選ぶ花材も手作りにしたい理由も様々です。
ウェディングブーケ製作初心者の花嫁は手作りする前に作りやすい素材を知っておくとよいでしょう。
せっかくの結婚式ですので花嫁が納得するブーケをお持ちになっていただきたいと思います。