ドレスが決まるといよいよブーケ選びになります。
ウェディングブーケを選ぶにはどうしたら良いか、多くの花嫁さまが迷います。
せっかくお気に入りのドレスが見つかったのですからそのドレスが引き立つブーケをそこで今回はウェディングブーケの形のパターンを解説しますのでウェディングブーケのオーダーの際の参考にしてください。
ある程度知っていればオーダーや打ち合わせの時にご自分のイメージを伝えやすいですし、雑誌やご友人の結婚式でドレスとブーケの関係を楽しく見ることができると思います。
1. ブーケの基本デザインは9つ
- キャスケードブーケ
- ラウンドブーケ
- クラッチブーケ
- アームブーケ
- バックブーケ
- ボールブーケ
- クレッセントブーケ
- リースブーケ
- メリアブーケ
この他にこれらにデザイナー独自のアレンジを加えたフリースタイルブーケがありますが基本はこの9つのパターンを覚えていれば大丈夫です。
1-2. ブーケの決め方は自由
ブーケを決める時によく聞かれるのが先にお花を決めた方が良いか、先に形を決めた方が良いかと聞かれますが、答えはありません。花嫁さまによって形から入っていく方もいますし、このお花が良い!とお花から決めていく方も。おそらく、それぞれの花嫁さまでなんとなくでもぼんやりとしたイメージを持たれる事が多いのでそのイメージを徐々に具体的にしてゆけば大丈夫です。
また、逆に「これは嫌!これは嫌い!」というものがはっきりしているならそれで選んでいっても良いかと思います。
2. 基本のブーケスタイルとドレスの相性
ドレスには大きく分けてウェディングドレスとカラードレスの2種類があります。カラードレスでは選んだドレスの色とブーケの色合いを考慮することが大切ですが、ウェディングドレスの場合はドレスとブーケの形選びを中心に選ばれると良いでしょう。
2-1. キャスケードブーケ
キャスケードとは「小さな滝」という意味。
滝のように上から下へと流れる優雅なラインが特徴。
気品と存在感があり、教会式や挙式用に人気です。
キャスケードブーケのイメージとしては正統派,気高くてエレガントな雰囲気を出してくれます。
ユリ、バラ、アマリリス、ランなど存在感のあるお花で作るとさらに存在感と気品があふれます。
相性の良いドレス
Aライン、スレンダー、トレーンを長く引くドレス。ビックラインとよばれるボリューム感のあるドレスにも似合います。可愛らしいミニ丈やヒラヒラフリルたくさんのドレス以外ならOK。
2-1-1. ショートキャスケードブーケ
キャスケードほど重々しい印象がなく、ややフォーマル。
でも程よい気高さがあるスタイル。
ブーケの横幅をスリムにすれば洗練された雰囲気に。
幅広にするとゴージャスな雰囲気になります。
キャスケードよりもやや短めの流れです。
相性の良いドレス
Aライン、マーメイドラインなどシンプルなドレスにオススメ。
2-1-2. ティアドロップブーケ
ティアドロップは花嫁が流す涙の形。
幸せの涙のしずくという形自体がロマンティック。
キャスケードブーケのバリエーションの一つでラウンドの部分にショートキャスケードよりも短い流れがあるのが特徴。
ラウンドブーケではなく、多少人と違うスタイルにしたい人にもオススメ。
キャスケードの気高さとラウンドブーケの愛らしさがミックスします。
相性の良いドレス
シンプルベースで少しクラシカルなムードのドレスにも合います。
2-2. ラウンドブーケ
お花が丸い形になるようにまとめられたシンプルなデザインのブーケ。
お花を選ばず、イメージも自由に作ることができます。
小ぶりにすればブーケトスにも使えるブーケです。
正統派ウェディングからカジュアルパーティまで対応してくれどんなシーンにも使える万能タイプ。
使う花によってイメージは変わりますが、可愛いイメージになりやすいブーケスタイルです。
お花の種類やブーケの大きさによって大きいと華やかにでグラマラスに。
小ぶりはキュートなイメージになります。
相性の良いドレス
丸くスッキリ見えるのでドレスのラインを邪魔しませんのでドレスを選びません。
どんなドレスのラインにも調和するオールマイティな形になります。
2-2-1. オーバルブーケ
少しだけ丸みを伸ばした楕円形のフォルム。
柔らかい印象を演出したい花嫁さまにおすすめ。
相性の良いドレス
Aラインのドレスやエンパイアドレスにも合います。
プリンセスラインにはスカートのラインの可愛らしさに相性ピッタリです。
ベルラインも大丈夫です。
2-3. クラッチブーケ
クラッチは英語で「ギュッとつかむ」という意味。
片手で持てる大きさで切り口を揃えるだけのナチュラルなデザイン。
野の花を摘んでそのまま束ねたような茎の見えるナチュラルな雰囲気になります。
持ち手のリボンによっても印象を変えられます。近年人気のブーケです。
カラードレスの時にクラッチブーケをお持ちになる花嫁さまも。
相性の良いドレス
シルエットの美しいスレンダーなエンパイアドレスとの組み合わせはまるで外国の花嫁さまのよう。
ボリュームのあるドレスよりも肩や胸、ウエスト部分にポイントのあるスッキリとしたドレスに似合います。スタイリッシュなイメージを作ることもできます。
2-4. アームブーケ
クラッチブーケと同じように茎を生かして造られるブーケですが長い茎を生かすところがポイントでモダンスタイリッシュな大人っぽいイメージのブーケです。
主にカラーやアマリリス、チューリップなどを使用します。
腕に抱えて持つところから「アーム(腕)ブーケ」とよばれます。
相性の良いドレス
マーメイド、大人っぽいスレンダーなシルエット、スタイリッシュでシンプルなドレス。
2-5. バックブーケ
とってのあるバックの形をしたブーケ。
お色直しにオススメのスタイルで手に下げることができるため、キャンドルサービスやドラジェサービスの時にも便利。
フォーマルなシーンではなく、お色直しやパーティ向けなど、カジュアルな印象を与えます。
相性の良いドレス
可愛らしいミニ丈のドレスにも似合います。
大人っぽいスレンダーなシルエットには不向きです。
2-6. ボールブーケ
どこからみても丸い球状のブーケ。
360度どこから見てもお花!というとても愛らしいボール状のブーケ。
取っ手はリボンやパールなどドレスの雰囲気に合わせてチョイス。
組紐や水引きをつかうと和装ブーケに。
吊るして持つとゆれてとても可愛いです。
お色直し、二次会などカジュアルなシーンに。
和装で人気のデザインですがドレスではどちらかというとカラードレスに人気の傾向があります。
ドレスとの相性
プリンセスライン、Aラインでもふわっとした印象のあるドレスに可愛らしさを添えてくれます。
和装に人気のブーケです。
2-7. クレッセントブーケ
クレッセントとはフランス語で「三日月」の意味。
その呼び名の通り、左右対象に広がるラインが気品漂うスタイルなのでホテルなどのフォーマルな雰囲気の挙式、披露宴、お色直しのブーケにオススメ。
ゆるやかなカーブとボリュームが格調の高さを感じさせてくれます。
個性的にスタイリッシュに決めたい花嫁さまにピッタリ。
花のラインが花嫁さまのスタイルをより美しくみせてくれます。
ドレスとの相性
ドレスの中心が隠れないので刺繍などのポイントがよく見えます。
Aライン、プリンセスラインがオススメ。
マーメイドラインやエンパイヤラインなど優雅で個性的な印象を楽しみたい方、
大人の雰囲気を演出したい花嫁さまにおすすめです。
2-8. リースブーケ
途切れのない=「永遠」の愛を約束するロマンティンクスタイル。
「永遠」とは終わりのないことを意味するリースで縁起の良さも自慢です。
リースブーケのバリエーションとしてハート型があり、一層ロマンティックな趣きに。
また、花だけでなく、木の実やフルーツを織り込んで個性的にアレンジすることもできます。
相性の良いドレス
カラードレスの時に合わせやすいブーケでふわっとしたAラインやプリンセスラインのドレスと合わせてキュートな雰囲気に。
花かんむりとの組み合わせでさらに可愛らしくなります。
2-9. メリアブーケ
花びらを重ねて作るスペシャルブーケ。
メリアとはカメリア(椿)から名付けたもの。
花びらをばらして1枚づつワイヤリングをし、
花の周りに花びらを足すメリアテクニックを用いたブーケ。
人の手を加えることによって自然界にはない不思議な花の美しさにゲストも魅了されます。
メリアブーケは大きくしすぎるとグロテククな印象になりますので小ぶりなサイズが上品でおすすめです。
相性の良いドレス
どんなドレスにも相性良いですが小ぶりなブーケなのでビックラインのドレスには手元が寂しくならないように大きさを考慮してください。
3. まとめ
ブーケのデザインの基本はこの9パターンのどれかにはいります。
同じデザインでも使用するお花やお花の色、合わせるお花の種類によっても雰囲気がからりとかわる面白さがあります。ですのでブーケには花嫁さまの数だけブーケがあるといわれます。ブーケデザイン+お花の色+お花の種類・・・限りなく出来上がるパターンは花嫁さまのイメージ次第でどんどん変化してゆきます。ブーケを決める時、どこから選んでも良いですがせっかくお気に入りの衣装がきまったのですからその衣装が一番映えるブーケデザインにされるとよいのではないでしょうか。