チャペル式や神前式、人前式・・・と結婚式の挙式スタイルが決まると次に考えるのがその挙式で取り入れたい演出や、その演出に使用する小物類が気になってくるのではないでしょうか?
結婚の誓約を交わし、指輪を交換することはどの挙式スタイルにもほぼ共通で挙式の中に「指輪の交換」はありますね。
二人で決めたお気に入りの指輪をどのように演出してあげましょう?
ふたりのリングを飾るリングピローのお話。
1. リングピローとは
リングピローとは結婚式の指輪の交換のタイミングまでふたりの結婚指輪を置いておくための指輪のクッションです。リングピローと呼ぶ他にリングクッションと呼ぶ人もいます。
基本的に色やサイズに決まりはありません。
挙式にリングボーイ(リングベアラーとも言います)が花嫁の後ろを指輪をもって歩く姿を想像できるなら彼の手の中にあるものがリングピローです。
オーソドックスなのはクッション型でサイズは小さめで結婚式のカラーにあわせたり、白のシルクを使用する人が多いとか。
バスケットやボックスを使用し花でデコレーションしたり、ビーズやガラスを使用する人もいます。和婚のカップルにはちりめんの布、水引でアレンジしたり種類は様々です。
最近はオリジナルウェディングのブームにあわせて自分の挙式スタイルにあわせたり新郎新婦の個性や趣味にあわせてデザインを選ぶ人もいるようです。
2. リングピローの由来
リングピローの歴史は古く、古代エジプト時代の結婚式で宝石を「装飾的な枕状のもの」の上にのせて飾っていたことがはじまりです。
西欧で貴重なものを主君に献上する際にクッションを用いる習慣へと受け継がれます。
これがやがて庶民の結婚式で一般化し、宝石をピローの上に載せて運ぶというスタイルは定着したとされています。
古代ヨーロッパではリボンや縄で一つに結ぶ行為は「約束」を意味して結婚を象徴していました。ですからリングピローの長いリボンには新郎新婦の愛の誓いの意味がこめられています。
最近のリングピローはセレモニーを彩るロマンチックな小物としてリングピローが扱われている傾向です。
3. リングピローは必要?
リングピローって必ず用意しなくてはいけないものでしょうか?答えは「NO」です。
理由は指輪を置いておくためのクッションでしかありませんから絶対に必要ではありません。
しかし、教会式でリングボーイが指輪を運んでくれる演出をする予定でいるなら用意したくなりますね。カップルのリングピローへの思い次第のところが大きいです。
なぜならリングボーイが運んでくれる以外はゲストからはあまり目立たない小物になってしまうからです。
会場によっては無料で用意してくださるところもあるようですので特にこだわりや思い入れがないのであれば担当のプランナーにお伺いしてみると良いでしょう。
4. 挙式が終わったら
挙式において指輪の交換がおわるとリングピローの役目は終わりです。このリングピローは挙式が終了するとどのように扱えばよいのでしょうか?
4-1. ファーストピロー
最近のリングピローは装飾に凝ったものがシンプルなものよりも好まれている傾向にありますので、このファーストピローには向かないかもしれませんが、「結婚式に使ったリングピローを生まれてくる赤ちゃんに3日間ファーストピローとして使うとその赤ちゃんは健康かつ幸せに育つ」という話があります。
この話は残念ながらいつどこで言われ始めたかが不明で出典が定かでないために近年作られた逸話といわれてます。
しかし、パパとママがゲストから祝福をたくさん受けた挙式で使用したリングピローが生まれてくる赤ちゃんにも幸せのおすそ分けをしてくれると考えると微笑ましいと思えませんか?一層のこと、最初から赤ちゃんの枕に使用することを前提にシンプルなリングピローを用意するのもアイデアですね。
4-2. something borrow (サムシングボロー)
お友達の中に結婚を控えた人がいるならそのお友達に貸すのもよいかもしれません。サムシングフォーのおまじないは結婚する花嫁が幸せを願い4つのものを用意します。
something new,something old,something blue,something borrowといって「何か新しいもの、何か古いもの、何か青いもの、何か借りたもの」の4つになります。
借りるもののアイデアとしては花嫁が使用したベールであったり、グローブであったりとアイデアはいろいろあるのですが、お友達の希望を聞いてリングピローを貸してあげると幸せのリレーをするようで楽しいですね。
4-3. インテリアに
こちらもデザインによりますが思い出としてインテリアにしてしまう案です。装飾やピローのデザインによっては結婚式後もふたりのお部屋にかざって置くことができます。
5. タイプ別リングピロー
リングピローは先述しましたように形も色も結婚指輪が落ちないようにできていれば何でもOKです。
挙式スタイルの雰囲気に合わせたものを用意するでもよいですし、挙式後のリングピローの使用を考えて用意しても構わないですし、新郎新婦のアイデアで遊び心が大いに取り入れることができます。
手作りする場合、クッション型のもの、BOX型のものが簡単につくれます。色は式場の装花の色と揃えて統一感をだしたり、あえてsomething blueの意味を込めて青系の色を用意するもの素敵ですね。
5-1. クッションタイプ
オーソドックスなクッションタイプですが、実は一言で言っても正方形、横長の長方形、ハート型など様々な形のものがあります。既製品を購入することもできますが、手芸洋品店やウェディングの手作りコーナーでは手作りキットとして必要なものがセットされて販売されていたりします。
5-2. BOXタイプ
市販のジュエリーボックスにお好みのクッションや飾りを詰めるだけでリングピローが完成します。
造花で飾り付けをしたり、ふたりの思い出のグッズを仕込んだり、アイデアは無限です。
もともとがアクセサリーを収容できるケースのものを選べば結婚式後はそのまま使うことができますし、インテリア目的のボックスを選ぶとボックスの装飾をそのままインテリアに持ち込むことができます。
5-3. 鳥の巣タイプ
鳥の巣は「幸せなか家庭」の象徴だとか。結婚式はふたりで力を合わせて新しい家庭を築くスタートの日。その始まりの日を誓うリングピローが鳥の巣の形をしているのもロマンチックです。
5-4. プリンセスグッズタイプ
結婚式は一生に一度のプリンセスになれる日。ウェディングの小物類も馬車やガラスの靴でプリンセス気分を味わうことができます。挙式後はお部屋のインテリアに。
5-5. 丸太タイプ
近年、海外で流行っているタイプのリングピローです。「木の年輪のように自分たちも年を重ねていけますように」の願いがこめられています。挙式後は普段使いのアクセサリー入れにもなります。
5-6. グリーンモスタイプ
海外のアウトドアウェディングで人気があるタイプです。グリーンモスとはプリザーブド、あるいは乾燥させた苔のことで100円ショップでも手に入ります。手で簡単に加工することができます。
5-7. 和装タイプ
もともとはチャペル式で使用されていたリングピローですが神前式や仏前式の時にも使われることも多くなりました。
和のモチーフであるものをうまく利用すれば着物にも似合うリングピローになります。独特の華やかな色使いは和装ならではです。
6. まとめ
自分の結婚式で何か手作りのものを記念に作りたいと願う花嫁は多いそうです。最近ではそんな手作りにチャレンジする花嫁のためにリングピローの手作りキットがたくさん販売されています。
キットの中には布やリボンはもちろん、必要なものがすべて揃っていますし、詳しい作り方が載っている説明書も同梱されています。最低限の裁縫道具だけで作成できますので手づくりにチャレンジしたい花嫁はリングピローはとてもトライしやすいものです。
市販されているものもおしゃれなリングピローがたくさん販売されていますので楽しんで選んでみてください。
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